「報道ステーション」で特別養護老人ホームが映っていたが、
老婆の様子がものすごかった。
白髪がはげかかっていて、もちろんセットなどされてない。
モノを考えているのか否かもわからず座っている者、
フラフラよたよた歩き回る者、赤ちゃんみたいに食べ物を
食べさせてもらっている者。
そういう老人が何十人か収容されているのだが、このホーム
への入所を待っている老人が何万人もいるのだから、
ため息が出る。
団塊の世代が老いるころには、とてつもない人数が
老人ホームの入所を待ちわびるようになる。
事態は深刻だが、政府は介護報酬を引き下げる検討をして
いるという。
誰もが老いぼれるのだ。
おまえたちも、全員、必ず、確実に老いぼれるのだぞ!
老いたらおしまいだ。
よっぽど家族関係が強固で、愛情あふれる家庭なら、
家族が面倒見てくれる可能性もあるが、ほとんどの家族は
親の老後の面倒を見る保障なんかない。
子供が先に死ぬこともあるし、病気になることもあるし、
経済的に親の面倒を見れないこともあるし、親が認知症に
なったら子供は地獄を見る。
そもそも子供は親の老後のために、自分の人生の可能性を
捨てるべきなのか?
親は子供の人生の可能性を奪ってしまってもいいのか?
それは単なるエゴではないか?
子供に迷惑をかけながら、生き延びる心苦しさを感じない
老人は人格が劣っているのではないか?
家族からも国からも見放される老人がこれから増えていく。
その中の一人に、君たちがいる。